中秋節の昔ばなし

中秋節の言い伝え「月に昇った美しい仙女の物語」

今日は十五夜、中秋の名月を眺める日です。
日本では、ニュースにお月見の話題が上っていますが、台湾でも大切な行事「中秋節」としてお祝いがされます。

以前の記事で、中秋節の起源には「ある言い伝え」が、深く関係しているとご紹介しました。
この中秋節の物語ですが、一体どんなお話なのでしょう?
今日は詳しく見ていきたいと思います!

(月に昇った仙女「嫦娥」)
昔々のある年、空に十もの太陽が現れ、灼熱の日々が続いて人々を苦しめました。そこに「后羿」という名の英雄が立ち上がり、弓を引いて余計な太陽を撃ち落としたのです。人々は后羿を慕って、次々と弟子入りしていきました。

そんなある日、后羿が友を訪ねて山道を歩いていると、天女が下りてきて、彼に不死の薬を授けました。飲むと天に昇り、不死の身になれるという薬です。
しかし、后羿は愛する妻と離れるのを辛く思い、薬を飲むことができませんでした。彼には心優しく美しい妻「嫦娥」がいて、毎日むつまじく暮らしていたからです。后羿は薬を妻に預け、しまっておくようにと言いました。

ところが、このやり取りは、后羿の弟子の「蓬蒙」という、ずるくて欲深な男に見られていたのです。蓬蒙は、后羿が出かけるのを見計らい、嫦娥を脅して薬を奪おうとします。
危機を悟った嫦娥は、決心して薬を飲み込みました。すると嫦娥の体は天に昇っていき、地上から消えてなくなったのでした。

嫦娥は月に降り立つと、ひとり寂しく暮らしました。后羿はとても悲しみ、涙にくれます。嫦娥が昇って一層明るく輝く月を見上げ、妻の好きだった果物やお菓子を供えました。それを見た人々も嫦娥をしのび、月を見上げて次々にお供えをしたのでした。

こうして、中秋節の習わしが広がったといわれています。

 

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