台北からバスに揺られて約40分ほど。
車窓のビル群がいつの間にか深い緑に変わり、
川の流れる音が聞こえはじめると——そこは 烏來（Wulai）。
台湾でもっとも自然を感じられる山の温泉郷として人気で、
泰雅（タイヤル）族の文化が残るエリアでもあります。
街からすぐなのに「旅行してきた感」があり、
台北在住者も週末にふらっと訪れる“避暑地”のような存在です。
■ 烏來の楽しみ①：渓谷に沿う「老街」をのんびり歩く
烏來に着いたら、まずはメインストリートの 烏來老街 を散策。
小さなエリアですが、地元色が強い店がぎゅっと集まり、
散策だけで半日楽しめます。
おすすめは…
竹筒飯（zhútǒngfàn）
竹筒で炊いた香ばしいご飯。泰雅族料理の定番。
山猪肉（shānzhūròu）串焼き
ワイルドな香りと甘辛タレが相性抜群。
小米酒（xiǎomǐjiǔ）
香りのやさしい millet wine（モチキビ酒）。試飲できる店も多い。
また、民芸品店には
泰雅族の織物 や カラフルなアクセサリーが並び、
お土産にぴったりです。
■ 烏來の楽しみ②：渓谷沿いに点在する「温泉」
烏來は温泉地としても有名です。
川沿いに立つ旅館やスパは、部屋付きの湯や大浴場など形式もさまざま。
特に人気なのが…
渓谷ビューの露天湯
熱めの温泉に浸かりながら、目の前には深い緑。
湯けむり越しに鳥の声が聞こえることも。
日帰り温泉プラン
1〜2時間から入れるところが多く、観光と組み合わせやすい。
泉質は無色透明でさらりとしており、
「疲労がふっと抜ける」とリピーターが多いエリアです。
■ 烏來の楽しみ③：山の上まで続く自然散策
老街からは渓谷沿いに遊歩道が続いており、
水の色は場所によってターコイズ色になることも。
川音が心地よく、ゆっくり歩くだけで癒やし効果抜群。
途中には…
川辺のテラスカフェ
手作りアイスの店
木陰のベンチ
などが現れ、立ち止まりたくなる風景ばかりです。
■ 今日の中国語ワンフレーズ
「這裡的空氣好舒服喔！」
Zhèlǐ de kōngqì hǎo shūfú o!
→「ここ、空気すごく気持ちいいね！」
“喔”は台湾らしい柔らかい語尾。感動をふんわり伝えられます。
■ 中国語ミニ語彙
烏來（Wūlái）：台北南部の山の温泉地
泰雅族（Tàiyǎzú）：この地域に暮らす先住民族
老街（lǎojiē）：古い街並みが残る商店通り
溫泉（wēnquán）：温泉
空氣（kōngqì）：空気
■ まとめ
台北から少し離れただけで、
こんなにも空気が違う場所があるのかと驚く烏來。
自然、食、温泉、文化がぎゅっと凝縮されていて、
“台北に住む人が行きたくなる場所”というのが一番の魅力。
次回は、
烏來名物「台車（トロッコ）」を徹底解説！
チケットの買い方、運行時間、座席のおすすめ、観光ルートまで
旅行者が迷わない完全版をお届けします。
