台湾でのゴミ捨ては日本とは大きく違っています。日本では決められたゴミステーションに捨てると思います。台湾では決まった時間にゴミ収集車が来て、その時にゴミを直接捨てるようになっています。
台湾ではゴミ収集車が音楽を鳴らしながらやって来ます。その音楽は乙女の祈りかエリーゼのためにです。ではなぜこの曲になったのでしょうか?当時の衛生署の許子秋署長は、どんな音楽を流せば住民にごみ収集車の存在を印象付けることができるか、またごみを正しく捨てることを認知させられるかを考えたそうです。そんなとき、許子秋の娘が自宅のピアノで練習していたのが「乙女の祈り」。多くの人にとってなじみのある曲であったことと曲調が優雅でごみ収集車に対してやわらかな印象を与えるということで、「乙女の祈り」がごみ収集車の曲として選ばれたという噂があります。
一方、台北市は、ドイツから輸入したごみ収集車に「エリーゼのために」がバンドルされていたため、現在に至るまでゴミ収集車の音楽は「エリーゼのために」なのだそうです。
なので、台湾におけるごみ収集車の音楽は、全台湾的には「乙女の祈り」ですが、台北では「エリーゼのために」ということになるようです。
このようにゴミ収集車の来る時間に合わせなければならないのは少し面倒くさいですが、近所の人と顔を合わせる機会が必然的に多くなるのは留学生にとってとても良い環境だと思います。
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