🥢 ごはんは「みんなで食べて、みんなで話す」
台湾の食事でまず印象的なのは、とにかく会話がにぎやか!ということ。
日本のように静かに食べるというよりも、
「食べながら話して、笑って、シェアする」が自然なスタイルです。
台湾では「食事=家族や友人との交流の時間」。
“話すこともごちそう”という感覚が根づいています。
🍚 台湾式の食卓スタイル
台湾の家庭やレストランでは、大皿をみんなで取り分ける「共食(gòng shí)」が基本。
個別のプレートよりも、丸いテーブル(圓桌 yuánzhuō)を囲んでわいわい食べる光景が多いです。
そのため、会話も自然と弾みます。
食事をしながら「これおいしいね」「もっと食べな!」というやりとりがあちこちで飛び交います。
💬よく聞くフレーズ
多吃一點!(Duō chī yìdiǎn!/もっと食べなさい!)
好吃嗎?(Hǎo chī ma?/おいしい?)
這個我幫你夾。(Zhège wǒ bāng nǐ jiá./これ取ってあげるね。)
你喜歡吃辣嗎?(Nǐ xǐhuān chī là ma?/辛いの好き?)
台湾では、相手の皿におかずを取ってあげるのも“親切の表現”です。
ただし、初対面の相手やフォーマルな場ではやりすぎないのがマナーです。
☕「いただきます」「ごちそうさま」は?
日本では食前・食後のあいさつが習慣ですが、
台湾では特に決まった表現はありません。
ただし、食べ始める前によく使われるのがこちら👇
我們開動囉!(Wǒmen kāidòng luo!/さあ、食べよう!)
食後には:
吃飽了!(Chī bǎo le!/お腹いっぱい!)
今天的菜很好吃!(Jīntiān de cài hěn hǎochī!/今日の料理おいしかった!)
こうした“自然な一言”が、台湾らしい温かい食卓をつくります。
🗣️ 食事中によく交わされる会話例
🧍♀️ 家族や友人との食事
媽媽:今天想吃什麼?
(Māmā: Jīntiān xiǎng chī shénme?/今日は何食べたい?)
孩子:我想吃滷肉飯!
(Háizi: Wǒ xiǎng chī lǔròu fàn!/ルーローファンが食べたい!)
媽媽:好啊,我去準備。
(Māmā: Hǎo a, wǒ qù zhǔnbèi./いいわ、準備するね。)
👩💼 ビジネスの食事会
客人:這家餐廳很有名。
(Kèrén: Zhè jiā cāntīng hěn yǒumíng./このお店、有名ですね。)
主人:對,他們的牛肉麵最好吃。
(Zhǔrén: Duì, tāmen de niúròu miàn zuì hǎochī./はい、ここの牛肉麺は絶品です。)
ビジネスの場では、料理をほめるのが会話の潤滑油になります。
政治や宗教などの話題は避けるのが無難です。
🍲 台湾の「気づかい文化」も食卓に
台湾人は「相手に快適に食べてもらう」ことをとても大切にします。
たとえば——
お茶やスープを注いでくれる
「お箸足りてる?」と気づかう
食べ終わった皿を自然に片付ける
こうした小さな思いやり*禮貌(lǐmào/礼儀)として大切にしているのです。
💡ひとこと中国語
謝謝,麻煩你了。
(Xièxiè, máfán nǐ le./ありがとう、ご面倒おかけします。)
不用了,我自己來。
(Bù yòng le, wǒ zìjǐ lái./いいよ、自分でやるよ。)
📚 中国語ミニ語彙
共食 gòng shí 料理をシェアすること
圓桌 yuán zhuō 円卓、丸いテーブル
多吃一點 duō chī yìdiǎn もっと食べてね
好吃嗎 hǎo chī ma おいしい?
吃飽了 chī bǎo le お腹いっぱい
禮貌 lǐmào 礼儀、マナー
開動囉 kāidòng luo いただきます的な合図
幫你夾 bāng nǐ jiá 取ってあげるね
🍵 まとめ
台湾の食卓には、食べることと話すことが同じくらい大切という文化が息づいています。
おいしい料理を囲みながら、笑顔で言葉を交わす時間こそが、
台湾人にとっての「幸福なごはん時間」。
もし台湾で誰かと食事をする機会があったら、
「多吃一點!」と笑顔で言ってみてください。
その一言で、きっと距離がぐっと近づくはずです。


