気温が高く平地が多いことから、サトウキビの生産に向いている台湾南部。かつてたくさんの製糖工場があり、サトウキビを運ぶためのトロッコが走っていました。
サトウキビ用トロッコは、線路の幅がふつうの鉄道の約半分だったことから、半分サイズの車という意味で「五分車」とも呼ばれています。
五分車は精糖産業の縮小や輸送手段の発達にともない、80年代にはすべて廃止となりましたが、ここ20年で観光への需要が高まると、観光資源として注目されるようになり、各地で一部路線が復活しました。
今回はそのうちの一つとして、台南の五分車を紹介します!
1 五分車のルートとアクセス
台南市の「新営糖工場」に引き込まれる路線の一部が使われ、現在は新営駅(台湾鉄道)から工場までの区間を走っています。台南駅から新営駅までは、普通列車で40分ほど。
(台湾有数の長距離を走る観光トロッコでしたが、2020年から老朽化によりルートが短縮されています)
2 見どころ
以前はサトウキビ畑の中を延々と走ることができたため、それと比べるとどうしても楽しみが減りますが、レトロなトロッコで田舎のゆったりした雰囲気を楽しむという、ご当地ならではの体験ができます。終着点の製糖工場では、歴史を感じる建物や古いトロッコを見ることも!
ぜひ台南旅行の参考にしてみてくださいね。
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