「海角七号」は2008年の台湾映画。当時台湾で大ヒットを記録し、15年近く経った今でも人気があります。実はこの海角七号、以前の記事でご紹介した台湾南端の町「恒春」「墾丁」を舞台にした映画なんです。
ということで、今回は海角七号のあらすじを一部ご紹介したいと思います。
※ネタバレ注意
◇◇◇
1940年代ーかつて日本が台湾を統治していた時代、台湾南端の海辺の町「恒春」に赴任した日本人教師は、教え子の一人と恋に落ちた。立場を超えて惹かれ合う2人だったが、やがて日本が敗戦を迎えると、内地への引き上げのため、別れを余儀なくされたのだった。
日本へ戻る旅の途中、恋人への想いを手紙につづる彼。しかし、その手紙を出すことができないまま、時は流れ、彼はこの世を去ってしまう。そして、死後、遺品の中から見つかった古い手紙は、彼の家族によって台湾へと投函された…
一方、現代の台湾では、ミュージシャンになる夢に破れた青年が、台北から故郷恒春に戻り、破れかぶれな毎日を送っていた。郵便配達のアルバイトを始めた彼は、ある日謎の手紙を見つける。今はない古い住所「海角七号番地」に宛てた封書だった。しかし、自堕落な生活のなか、配達の面倒を嫌った彼は、その手紙を自室に置いて忘れてしまう。
そんな中、恒春に近い海辺のリゾート地で、日系のビーチコンサートの開催が決まった。地元出身者の枠でステージに参加を頼まれた彼は、そこで一人の日本人と出会う。それは、中国語が話せるという理由で、急遽マネージャーにさせられたモデルの女性。彼女もまた、芽が出ずに悩む若者の一人だった。2人は衝突を繰り返しながら、次第に惹かれ合っていくのだが…
◇◇◇
日本と台湾、過去と現在、そして2人の周囲を取り巻く人たちも含め、様々な愛情の行方が描かれた作品です。台湾の言語や文化を知ることのできる映画でもあるので、気になる方はぜひ観てくださいね!