台湾では旧暦の5月5日に「端午節」という、ちまきを食べる風習があります。端午節は台湾の三大節句でもあり、この日は台湾式のちまきを食べ、無病息災や厄除けを祈ります。日本のちまきとは異なり、台湾のちまきはおこわを笹の葉で三角形にしたものです。また台湾のちまきは北部と南部で異なります。どちらもおこわを笹の葉で巻くのですが、北部の方が味付けは濃く、炒めた餅米をベースに豚の角煮や塩漬けした卵の黄身などを混ぜ込んで蒸したものです。南部のちまきは、洗った餅米にしいたけなどの具材を入れて笹の葉で包みこんでから茹でて作ります。蒸して作るのと茹でて作るのでは食感の違いも楽しむことができますよ。
北部の方がしっかりとした味付けで、南部の方がやさしくてもっちりしたちまきになっているのが特徴です。台湾のちまきは具材がたくさん使われていて、とてもボリュームがあります。
一つ食べたらお腹も満たされるほどなのですが、とても美味しく、具材の種類も作る人によって異なるため、もし端午節の時期に台湾に訪れた場合は、いろんなお店のちまきを食べ比べしてみても楽しいかもしれませんね。
台湾の文化に触れながら美味しいちまきを食べて無病息災を祈ってみてはいかがでしょうか。
⭐︎今日の台湾華語⭐︎
ちまき
粽子 zòngzi
伝統
傳統 chuántǒng
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