台湾と日本の「学制と新学期」徹底比較！留学や異文化理解に役立つ情報

台湾と日本は地理的に近く、文化的な共通点も多いですが、教育システム、特に学校の学期制や新学期の時期には明確な違いがあります。留学を検討している方や、両国の教育文化に興味がある方にとって、この違いを理解することは非常に重要です。

1. 新学期の開始時期

台湾と日本で最も大きく異なるのが、新学期（新年度）の開始時期です。

• 日本:
  • 4月始まり: 小学校、中学校、高校、大学、専門学校など、ほとんど全ての教育機関で4月に新学期が始まります。これは「年度」という概念にも繋がっており、企業の会計年度なども4月始まりが多いです。
  • 3学期制: 一般的に、4月〜7月が1学期、9月〜12月が2学期、1月〜3月が3学期と、年間3学期制を採用している学校が多いです。夏休みは7月下旬〜8月末、冬休みは12月下旬〜1月上旬、春休みは3月下旬〜4月上旬となります。
• 台湾:
  • 9月始まり: 小学校から大学まで、ほとんど全ての教育機関で9月に新学期が始まります。これは、欧米の学期制に近い形です。
  • 2学期制: 一般的に、9月～1月が前期（上學期）、2月～6月が後期（下學期）と、年間2学期制を採用しています。
  • 主な休み: 夏休みは7月～8月の約2ヶ月間と長く、冬休みは旧正月（春節）に合わせて約3週間程度です。学期末には「期末考」と呼ばれる最終試験があります。

2. 学校の種類と修業年限

基本的な義務教育期間や学校の種類は似ていますが、細かい点で違いがあります。

• 日本:
  • 義務教育: 小学校6年間、中学校3年間の計9年間。
  • 高校: 3年間（全日制が一般的）。
  • 大学: 4年間（学部）。
  • 一般的な進路: 小学校→中学校→高校→大学という流れが主流です。
• 台湾:
  • 義務教育: 小学校6年間、中学校3年間（國民中學）、高校3年間（高級中等學校、通称高中/高職）の計12年間（「十二年國民基本教育」）。高校までが実質的な義務教育期間に含まれます。
  • 大学: 4年間（學士班）。
  • 一般的な進路: 國民小學→國民中學→高級中等學校（高中/高職）→大学という流れが主流です。

3. 文化的な影響

新学期の時期の違いは、それぞれの国の文化や季節感にも影響を与えています。

• 日本の4月: 桜が咲き始める春は、新しい始まりの季節として象徴的です。入学式は桜の時期に行われることが多く、希望に満ちた雰囲気に包まれます。
• 台湾の9月: 暑い夏が終わり、少し涼しくなってくる時期に新学期を迎えます。長期の夏休みを終え、心機一転、勉学に励む季節です。

まとめ

台湾と日本の学校制度は、義務教育期間や新学期の開始時期に大きな違いがあります。これは、両国の教育システムや文化、歴史的背景が異なるためです。特に留学や転居を考えている場合は、これらの学期制の違いをしっかりと把握しておくことが、スムーズな新生活を送るための鍵となります。