ジブリの名作、「千と千尋の神隠し」の最初のシーンで、千尋のお父さんとお母さんが屋台で食べていたものがあります。その後、お父さんとお母さんは豚になってしまうのですが、
映画を見られた方は思い浮かびましたでしょうか。
その食べ物の正体は、肉圓(roùyuán)です。台湾語では”バーワン”と言います。
どのような料理かといいますと、さつまいも粉で作ったもちもちの生地にひき肉やたけのこ、野菜などのあんを包み、とろとろソースをかけて食べる台湾料理です。
もちもちの食感の際に、Q彈(q dàn)、もしくはQQと表現します。
お馴染みのタピオカドリンクもまさにQQですね。
なぜ肉圓という料理が食べられるようになったのでしょうか。
色々な説がありますが、昔、彰化地方(台湾中部)で水害が起こり、食べ物がなくなってしまった際に、肉圓を作り、飢餓を逃れたと言われています。
その時は肉やたけのこもないため、野菜とさつま芋の粉を使って作ったようです。
肉圓は地方によって味、作り方が違います。
彰化地方より北地方は揚げている:炸(zhà)肉圓で、南地方は蒸している:蒸(zhēng)肉圓のお店が多いようです。
写真は北地方の炸肉圓です。
肉圓は朝ごはんに食べることもありますし、夜食に食べることもあります。
もちもち好きの人には是非おすすめしたい一品です。
❀今日から使える台湾華語単語集❀
①肉圓(roùyuán)
②もちもちの食感 Q彈(q dàn)、もしくはQQ
③揚げている 炸(zhà)
④蒸している 蒸(zhēng)
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