12月下旬になると、台湾は一気に「年末モード」へ。
とはいえ、日本のように“静かに一年を締めくくる雰囲気”よりも、
にぎやかで明るい「イベントシーズン」という印象が強いのが台湾流です。
台湾の年越し(跨年 kuànián)は、
クリスマスから旧正月まで約1ヶ月半続く「冬の一大イベント期間」。
街の空気の変化を感じながら楽しめるのが魅力です。
■ 台湾の年末:仕事納めはゆるめ?
台湾の企業は、日本ほど“年末の大掃除&仕事納め”に重きを置きません。
会社によっては12/31も普通に仕事がありますが、
街全体は12月後半から 「跨年イベントに向けて盛り上がっていく」 雰囲気。
スーパーでは早くも旧正月向けのお菓子やギフトが並び、季節のおやつが増えます。
■ 台湾の年末:大掃除は「過年前」が本番
⏳ 日本:12月末に大掃除
⏳ 台湾:旧正月前(1月下旬〜2月初旬)に大掃除「大掃除 dà sǎochú」
そのため12月は“年末っぽさ”より“冬のお祭り月”。
旅行者も街の緩い年末モードを気楽に楽しめます。
■ 台湾の年越し:主役は「カウントダウン」
台湾の年越し=跨年(kuànián)。
特に有名なのは——
🔥① 台北101 カウントダウン花火
毎年テレビ中継され、世界中から観光客が集まる台湾最大級の年越し。
周辺道路が歩行者天国になり、ライブステージ&屋台も登場。
・芦洲、象山、信義商圈が人気観覧スポット
・ホテル料金は高騰するので早めの予約がおすすめ
🔥各都市のカウントダウン
高雄・台中・台東などでも大型ライブや花火が開催され、
台湾全土が“年越しフェス”のような賑やかさに。
■ 台湾の年越し:家族で過ごす?友達と?
台湾では
クリスマス=友達・恋人
年越し=友達 or 街のイベントで盛り上がる
が一般的。
日本の「年越しそば」に相当する決まった食文化は薄めですが、
カウントダウン後に
豆花や熱々スープを食べる「暖かいものを食べて帰宅」文化
がよく見られます。
■ 中国語ワンフレーズ
「你們跨年要去哪裡?」
Nǐmen kuànián yào qù nǎlǐ?
→ 年越し、どこで過ごすの?
「我們要去看101煙火!」
Wǒmen yào qù kàn yī líng yī yānhuǒ!
→ 101の花火を見に行くよ!
年末に台湾へ行くなら知っておきたいこと
❶ 交通・ホテルは早めに予約
台北101周辺は大混雑。
MRTは深夜まで運行しますが、駅の封鎖エリアが出ることもあります。
❷ 年末限定ライトアップが豊富
台北市政府広場、新北耶誕城(クリスマスランド)など、
12月はどこもライトアップが続き、旅フォトには最高の季節。
❸ レストランは“跨年ディナー”が人気
ディナーコース(特別メニュー)を用意する店も多く、
花火の見えるレストランは予約必須。
③ 実は旧正月(農曆新年)が“本当のお正月”
台湾では、
年末 → クリスマス & カウントダウンで盛り上がる
本当の正月 → 旧正月(農曆新年)に家族が集まる
という二段構え。
12月31日は友達や恋人、
旧正月は家族で団らん、というのが一般的です。
■ 中国語ミニ語彙
跨年 kuànián:年越し
煙火 yānhuǒ:花火
活動 huódòng:イベント
倒數 dàoshǔ:カウントダウン
聚餐 jùcān:会食
跨年晚會 kuànián wǎnhuì:年越しライブイベント
■ まとめ
台湾の年末は、
静けさより “ワクワクと光に包まれる季節”。
カウントダウン花火、ライトアップ、夜市のにぎわいが街を彩り、
友達・恋人と楽しむイベント感たっぷりの冬です。
観光で訪れるなら、
イルミネーション × 花火 × グルメ
がそろう最高のシーズン。
台湾の冬は、1年の締めくくりを“明るく楽しく”過ごさせてくれます。

