日本と台湾は医療水準が高いことで知られていますが、いざ病院に行くとなると、その受診プロセスには興味深い違いがあります。特に、外国人にとっては「あれ?」と感じる点も。主な差異を見ていきましょう。
1. 予約と受診のスタイル
日本:風邪など一般的な症状なら、多くのクリニックでは予約なしで直接受診するのが一般的です。大きな病院へは紹介状が必要な場合が多く、紹介状がないと追加料金がかかることもあります。
台湾:大病院では事前予約が推奨されます。予約なしでも受診は可能ですが、待ち時間が長くなることが多いです。クリニック(診所)は直接行けますが、専門性の高い診察は予約がスムーズです。
2. 受付から会計・薬の受け取り
日本:
- 受付:保険証を提示し、問診票を記入。
- 診察:医師の診察を受ける。
- 会計:診察後に会計を済ませる。
- 薬の受け取り:処方箋を受け取り、病院外の調剤薬局で薬をもらう。
- 台湾:
- 受付:健康保険証(またはパスポート)を提示し、問診票を記入。
- 診察:医師の診察を受ける。
- 検査・処置:必要に応じて、すぐに別の場所で検査や処置を受ける。
- 会計と薬の受け取り:通常、診察・検査後にまとめて会計し、病院内の薬局で薬を受け取れます。薬の受け渡しまでが病院内で完結することが多いです。
3. 言語とサービス
- 日本:基本的に日本語対応が中心。丁寧な「おもてなし」が感じられる一方、多言語対応は限られる場合があります。
- 台湾:大病院では英語対応可能な医師や部署があることも多いですが、日常会話は台湾華語が基本。合理的なサービス提供が特徴で、活気のある雰囲気を感じるかもしれません。
日台の病院受診は、それぞれ国民性を反映した合理性やきめ細やかさがあります。渡航前には、万が一に備え、旅行保険への加入や、滞在先の近くの外国人対応可能な病院情報を調べておくと安心ですよ。
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