台湾南部に位置する台南(タイナン)は、かつて台湾の首都として栄えた。その歴史は台湾で最も古く、街のいたるところに伝統的な建物や史跡が残り、ノスタルジックな雰囲気に包まれています。台北や台中とは異なる、ゆったりとした時間と温かい人情が流れるこの街は、まさに「台湾の原点」を感じられる場所です。
歴史が息づく街並みと史跡
台南を歩くと、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。オランダ統治時代の名残である「安平古堡(アンピングーバオ)」や、鄭成功ゆかりの「赤崁樓(チーカンロウ)」は、台湾の歴史を物語る重要な史跡です。また、日本統治時代の面影を残すレトロな建築物も多く、古い路地裏を散策するだけでもその趣に魅了されます。特に「神農街(シェンノンジエ)」は、提灯が灯る夜には幻想的な雰囲気に包まれ、多くの観光客で賑わいます。
食の都、台南の真髄を味わう
台南は「美食の都」としても知られ、その食文化の奥深さは台湾随一と言われています。台北の夜市とは異なり、台南では「小吃(シャオチー)」と呼ばれる伝統的な軽食が、朝から晩まで街の至る所で楽しめます。牛肉湯、虱目魚粥(サバヒー粥)、擔仔麺(タンツーメン)、蝦仁飯(エビ飯)など、ここでしか味わえないローカルフードが目白押し。朝食には、牛肉湯を食べて一日を始めるのが台南流です。最近日本でも人気の「古早味蛋糕(台湾カステラ)」も、実は台南が発祥なんですよ。
心温まる人情と独自の文化
台南の人々は、親切で温かい「人情味」に溢れています。観光客にも優しく接してくれるので、困った時には気軽に声をかけてみましょう。また、寺廟文化も非常に盛んで、カラフルで荘厳な「孔子廟」や「大天后宮」など、美しい寺廟が数多く点在しています。これらを訪れることで、台湾の人々の信仰や生活の一部に触れることができます。
歴史、美食、そして温かい人情が融合した台南は、台湾を深く知りたい方にとって最高の旅先です。ぜひ時間をかけて、この魅力を存分に体験してみてください。
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