西子湾風景区には台湾に現存する洋館の中で最も古い打狗英国領事館があります。打狗英国領事館は1865年にイギリス人によって建てられました。同時期には台南の安平領事館や淡水紅毛城の領事館も建てられており、現在は近代台湾の洋館建築の代表観光スポットになっています。「打狗」(ダーガオ)という名について諸説ありますが、実は高雄の原住民である平埔の人々がこの一帯の事を「タカウ」と呼んでいました。漢人が「打狗」の文字を当てました。その後日本統治時代になって、発音が似ていることから、1920年に「高雄」と改められました。
打狗領事館は英国の建築様式を採り入れています。設計者はイギリス人ですが、使われているレンガは中国大陸のアモイから運ばれ、職人も中国大陸から呼び寄せられて完成しました。
建物の周囲にはバルコニーがあり、上部はアーチ形になっています。アーチを支えている柱の一部はレンガを凹凸に積み、壁の上部には円形の装飾がほどこされています。これがイギリス・ルネッサンス建築の特色となっています。
現在1階ホールでは領事館の由来や高雄の歴史などを紹介しており、2階はホールと回廊式バルコニー、庭園がカフェテラスになっています。
ぜひ西子灣を一望できる打狗英国領事館を訪れてみてはいかがでしょうか。
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