一年中アイスドリンク文化が根付く台湾。カフェでもコンビニでも“氷の量”がポイント?
台湾を歩いていると、どの季節でも手に「アイスティー」や「ミルクティー」を持っている人をよく見かけます。
実は台湾では、冬でも「冷たい飲み物(冰的)」を注文する人が多いのです。
その理由は、一年を通して暖かい気候にあります。冬でも20度前後の日が多く、体を冷やす飲み物が好まれやすいんですね。
さらに台湾人は「体の熱を冷ます」「気分をリフレッシュする」といった感覚で冷たいドリンクを楽しむ人が多いのです。
🧋手搖飲(シェイカー・ドリンク)文化
台湾では、街のいたるところにティースタンド(手搖飲店)が並んでいます。
ミルクティー、フルーツティー、黒糖ラテなど種類も豊富。しかも、氷と砂糖の量を自分好みに調整できるのが台湾流です。
注文のときはこんな感じ👇
氷なしでお願いします 去冰 qù bīng
氷少なめで 少冰 shǎo bīng
砂糖少なめで 少糖 shǎo táng
甘くしないで 無糖 wú táng
半分の甘さで 半糖 bàn táng
🌺女性に多い「去冰」派
台湾では健康や美容を意識して、「体を冷やさないように」去冰(氷なし)を選ぶ女性も多いです。
中医学の考え方では、「冷たい飲み物は体のバランスを崩す」とされているため、特に冬や生理期には温かい飲み物を好む人も。
そのため、友達同士でドリンクを買いに行くと、
「我要去冰,妳呢?」(私は氷なし、あなたは?)
なんてやりとりもよく耳にします。
冷たい飲み物文化が根強い中にも、体をいたわる“温かい選択”があるのが台湾らしいですね。
☕コンビニでもカスタマイズ
セブンイレブンや全家(ファミリーマート)でも、冷たいドリンクが豊富。
台湾のコンビニでは「冰拿鐵(アイスラテ)」や「冰美式(アイスアメリカーノ)」が定番で、ホットよりもアイスが主流なんです。
🗣️会話で覚える!注文シミュレーション
🧋店員:請問要什麼飲料?
(Qǐngwèn yào shénme yǐnliào?/ご注文は何にしますか?)
👩お客:我要一杯珍珠奶茶,少冰、半糖。
(Wǒ yào yì bēi zhēnzhū nǎichá, shǎo bīng, bàn táng./タピオカミルクティーをください。氷少なめ、甘さ半分で。)
🧋店員:好,請稍等。
(Hǎo, qǐng shāo děng./はい、少々お待ちください。)
📚中国語ミニ語彙
手搖飲(shǒuyáo yǐn) ティースタンドドリンク
冰的(bīng de) 冷たい飲み物
熱的(rè de) 温かい飲み物
少冰(shǎo bīng) 氷少なめ
去冰(qù bīng) 氷なし
半糖(bàn táng) 甘さ半分
無糖(wú táng) 砂糖なし
珍珠奶茶(zhēnzhū nǎichá) タピオカミルクティー
養生(yǎngshēng) 健康を保つ・体をいたわる
🍃まとめ
台湾では、「冷たい飲み物を楽しむ=自分好みを表現する文化」でもあります。
ただし、健康や体質を気にして“去冰”を選ぶ人も多く、そこにも台湾人の繊細な感覚が表れています。
旅行のときは、気分や体調に合わせて、あなたの“理想の一杯”を中国語で注文してみてくださいね。


